cocricot MODのための1.12.2建築系MOD環境構築
こちらの記事はまだMOD版の新cocricotがリリースされていない時に書かれたもの…でしたが、正式リリース後に改稿しました。
はじめに
コクリMOD!ついに出ました!
cocricot | Minecraft resourcepack
この記事は、基本的にブロックやエンティティなどが追加されるようなMODを入れた環境におけるクリエイティブ建築を便利にするための環境構築について解説しています。
MOD版cocricotとありますが、ConquestReforgedなどの別の建築系MODなどで遊ぶ場合でも(競合しなければ)使えます。
多すぎて全部見るのだるい!って人はとりあえずシングルでOptiFine、WorldEdit、ItemZoom、WorldEdit CUI、JEI、ミニマップ系どれか、を入れるといいと思います。これだけで飛躍的に便利になります。Liteloader入れられたらVoxelMapとMacro/Keybinding MODも欲しいところ。
なお、以前にSpigot 1.12.2の記事を出していますが、Spigot(CraftBukkitの後継)ではブロックやアイテムなどを追加するようなMODは使用できません。(似ててややこしいんですがSpigotはSpongeとは全く別物です。Spongeに関しては後述)
要はコクリMODで遊ぶならSpigot環境を作っても意味がありません。
ただしクライアントMODだけ使う場合はSpigot環境で遊ぶ場合にも使えるのでこの記事も参考にはなるとは思います。
ちなみにAtom、CatServer、Mohistなど、Forge+Spigot(Bukkit)が使えるサーバーが複数出ているらしいです
環境構築の流れ
環境構築の流れとしては、
シングル(クライアント側)環境を構築
(ForgeとLiteloader導入、MOD追加)
↓
必要ならForgeサーバーを構築
↓
さらに必要ならSpongeForge、Sponge版VoxelSniper、その他Spongeプラグイン、をサーバーに追加
…という感じです。
今回はForge14.23.5.2768にLiteloaderをインストーラー形式で導入した環境で環境構築を行いました。
大切なデータを扱う場合はバックアップをしっかりとりましょう。競合チェックは一部はしていますが何が起こるかはわからないので自己責任でお願いします。
シングル環境の構築
1.12.2でのMODを使用した建築環境で使えそうなMODを並べてみました。MODの入れ方については毎度のことながら解説しません
なお筆者が使ったことがないMODも含まれていたりします、不備の指摘やMOD追加提案などありましたらコメントいただけると嬉しいです。TwitterでDMまたはリプしていただいても大丈夫です。
・便利系MOD
LotTweaks ←NEW!
遠距離ピック、手持ちブロックの置き換え機能、視線の先のブロック置換など
MODの追加ブロックにも対応(置き換えるグループを設定で追加可能)
2020.10.11追記
ブロックを置く時の挙動を変更する。高速で移動しながらブロックを面に貼り付けるように置いて行くような場合に隙間なく設置できる。好みが分かれそうですが、合えばかなり快適。
飛行速度や慣性の調節など、飛行関係の設定を細かく調整できる。
インストーラーもありますが、単にDaflight-5.2.2-mc1.12.2.jar(本記事執筆時の最新版を例として挙げました)をダウンロードしてmodフォルダに入れれば良い
FastAsyncWorldEdit-forge (FAWE)
略称FAWE。WorldEditの強化版。新しい環境で建築やるなら必須レベルで便利です。後日軽く解説書きます。前提MODとしてWorldEdit-Forgeが必要。
(DL先が分かりづらいですが、"Get the latest build from Jenkins"→こちらをクリック→最新のビルド→展開→FastAsyncWorldEdit-forge112~略~.jarとたどればDLできます。112という番号がマイクラのバージョン1.12系を表しているので、もし別のバージョン用のものが欲しければ別のものを選択する)
インベントリでブロックを拡大表示。ブロック追加系MODを入れている時に便利
JustEnoughIDs
一部のブロック追加MODを入れる際に前提とされるMOD。cocricot MODでも前提MODとして指定されている。
※チャンク破損バグが修正されているこちらがオススメ
カスタマイズ可能でオシャレな円形メニューの追加
描画の改善。CTM機能やシェーダー機能も内蔵
The Painting Selection Gui (Revamped)
絵画の選択が非常に楽になるMOD。絵画一覧を表示して一クリックで変更できる。別名PSG Revanped。
ホットバー切り替え。インベントリの列を順にクルクル入れ替える
クライアントを再起動せずにログインしなおし&アカウント切り替えが可能("無効なセッション"を再起動せずに解除できる)
リソースパック選択画面で、リソースパックをフォルダ分けできるようになる。リソパフォルダにファイルが多いと起動時間がかかるようなので注意
位置を自由に変更できる第三者視点モードを追加する。俯瞰視点撮影用に使う建築勢も多い。詳しくは後述
WorldEdit(FAWE)の範囲選択を可視化する。導入できても見えないという場合はバージョンを一つ落とすといいかも
WorldEditのForge版。FAWEの前提MODでもある
TMI、NEIの後継。インベントリ画面の右側にブロック一覧が表示される。本来はサバイバル時のレシピ表示機能がメインであるが、クリエイティブで使う場合はチートモードをONにすると簡単にブロックを取り出せるようになる。
地図MOD。筆者としてはVoxelMapのほうがTPが楽なのでこっちは使わないのですが、Liteloaderを入れなくても使えるのとオシャレなのが強み。Xaero's Minimapという選択肢もありますがこちらも使ったことないので気になる方は自分で調べてみてください(丸投げ)
・Liteloader用MOD
好きなコマンドを特定キーや画面内のボタンに割り当てる、スクリプトを組んで高度な処理を行わせる…などなどいろんな便利なことができます。解説記事あり
地図MOD。全体地図を表示させて好きな位置にテレポートできる機能が便利
・撮影用MOD
リプレイデータを保存し、あとからカメラワークなどを設定して動画を撮影できる。
コマンドでなめらかなカメラワークを行える。CameraStudio強化版
・WorldEditスクリプト
まっきー。さん制作WEスクリプト集(Twitterモーメント)
曲線や曲面などを簡単に作るスクリプトなど、様々な便利機能がそろっているWorldEditスクリプト集。近々新しいのが出るらしいので出たら紹介も含めて追記します
・マクロMODスクリプト
TSP-A-Jumperを模したマクロMOD用スクリプト。当然マクロMODが必要。前だけでなく前後上下左右に一定距離TPすることができる。Jumperとは若干挙動が違いますが十分便利です。バニラコマンドを使う方式なのでマルチで使うときは注意が必要です。詳しくは後述
・建築に使えそうなブロックまたはエンティティ追加系MOD
この項は筆者が触ったことすらないものがあったり競合チェックもしていなかったりします。需要ありそうなのをとりあえず紹介だけしておくという形
NPCを追加するMOD。
有名リソースパックConquestがMOD化した。建築用のブロックが大量に追加される。一部ではおなじみの建築用大型MOD。
ConquestReforged本体及び色々な建築用MODを自動で入れてくれる専用ランチャーもあったりする。
リアルなトレインや、駅や線路に使える建材、レールなどを追加する。
建造物の縮小拡大回転移動や、建築に便利なツールの追加など様々な機能を追加する。
一ブロックをさらに細かく"掘る"ことができるようになる。竹MODの縮小フィールドみたいな感じ
Forgeサーバーの構築
マルチプレイをしたい場合はForgeサーバーを立てる必要があります。手順としては
1.12.2のForgeサーバーを用意する
↓
クライアントMOD以外のMODをサーバーのMODフォルダに入れる
↓
必要ならポート開放やサーバーの設定などを行う
基本的にブロックやエンティティを追加するMODはクライアント側とForgeサーバー側両方に入れる必要があります。バージョンもそろえてください。それ以外にも、上の章で紹介したものだとFAWE、KleeSlabs、WorldEditもサーバー側に入れる必要があります。また、WEスクリプトもサーバー側に入れる必要があります。
なお、自動セーブやが欲しければこAutoSaveを入れましょう。これはサーバー側にだけ入れるMODで、クライアント側には入れる必要なし。 バックアップはAromaBackup。こちらもサーバー側にだけ入れる。ちなみにこっちはシングル環境でも使えます。
Sponge環境の構築
ForgeサーバーでVoxelSniperを使いたい場合は、ForgeサーバーにSpongeを導入する必要があります。
…といってもForgeサーバーのMODフォルダにSpongeForgeとSponge版VoxelSniperの二つのファイルを入れるだけ。
クライアント側には入れる必要はありません。
なおForgeサーバーを利用せずシングルだけでSponge及びVoxelSniperを導入して使う方法も一応あります(後述)
Sponge版VoxelSniperはBukkit版のそれと若干挙動が違いますが、FAWEの便利なブラシで一部はカバーできます。
またSpongeForgeを入れると、VoxelSniperのほかにも様々なSpongeプラグインを導入できます。ただし当然ですがBukkitプラグインは入れられません。
他のSpongeプラグインはあまり把握できてませんが、PermissionsEX、ProjectWorlds、Discord Bridgeあたりが遣えそう(まだ試してないですが)。便利なSpongeプラグイン情報など頂けたら追記させていただきますのでご協力お願いします。なお、DaFlightを利用する場合はDaFlightManagerを入れる必要があります。
ちなみにFAWEはSponge版があるらしいです。入れればクライアント側にFAWEを入れる必要がなくなる…のかな?(Forge版で間に合ってるので未検証)
シングルだけでSpongeを利用する
シングルだけでSponge及びVoxelSniper、その他プラグインを導入して使う方法も一応あります。Forgeサーバーでの解説と同じように、Forgeを準備したクライアント側のMODフォルダにSpongeForgeとSponge版VoxelSniper、その他プラグインを任意で入れるだけ。
ただ、シングルに入れる場合はLiteloaderと競合したりしなかったりワールドの読み込み方式が変わったり色々ややこしいので要検証な感じです。一応過去に導入及び使用に成功したことはありますが深い検証などはしていません(情報頂けたら追記します)。
MODの細かい解説など
色々便利コマンド
/recipe give @p *
レシピの全開放(やっとかないといちいちレシピ表示が邪魔)
/gamerule doWeatherCycle false
天気を固定
/kill @e[type=!Player]
プレイヤー以外のエンティティーをすべてキル(額縁やアーマースタンドなども消えてしまうので注意!)
あとは1.7.10時代と同じ
/gamerule doDaylightCycle false
/gamerule doFireTick false
/gamerule mobGriefing false
/gamerule doMobSpawning false
/gamerule doMobLoot false
Daflightの設定について
デフォルトではF9でメニューが開きます。
Flyモードに切り替えると慣性がなくなりFly Speedで設定した速さで飛べて、Flyモード中にBoostキーを押すとFly Boostで設定した速さで飛べるようになります。Bindsの設定でHoldにすることで、ボタンを押しているいる間だけ効果を発揮させるといったこが可能です。
参考までに自分の設定はこんな感じ。Sprintは通常飛行や歩行での速さを変えることができますが、上下移動に適用されなくて不便なので自分は使ってません。このように使わない項目がある場合はBackSpaceキーをバインドしようとすると"設定なし"にできます。
サーバーで利用する場合はサーバー側にDaFlightManagerを入れる必要があります。
マクロMOD解説リンク
基本的にここを見れば大丈夫だと思います。他のリンクも載せてあるので。
1.7.10版に比べてできることが地味に増えていますが、基本は同じです。公式日本語対応はありがたい!
ShoulderSurfingについて
ショルダーサーフィンは第三者視点のカメラ位置をいじるMODなのですが、これを極端に遠くに設定することでいつもとは違ったSSがとれるようになります。
カメラ位置を遠くする設定をするとこうなります
この状態でOptiFineのズーム機能を使ったりFOVを低くすると…
こんな感じで俯瞰のSSが簡単に撮れます。
設定方法はこんな感じです。
S:"Default Perspective"=
B:"Unlimited Zoom"=true
D:"Zoom Offset"=100
数値は任意で(増やせば増やすほどカメラが遠くなります)。F5を何回か押すとShoulder Surfing視点になります。何も見えない!って場合は描画距離をあげる、FOGをオフにする、雲を消す、数値を縮める、シェーダーを使ってる場合は設定を変えたり違うものにする、などしてみてください。
なお、Default Perspectiveの項目はfirstpersonと指定すると起動時に主観固定になります(情報ありがとうございます!)。
Sponge版VoxelSniperの機能不足をFAWEで補う
Sponge版のVoxelSniper、色々コマンドが使えなくなったりしているんですが、FAWEが優秀なので結構補えます。
よく使われるもので/b e liftが使えないのですが、FAWEの/br pullブラシが似たようなな挙動をします。WEのいつものブラシと同じく、/br pull 5のように指定したり/sizeコマンドを使うことでサイズを指定できます。削るほうはちょっと見当たりませんでしたが
VoxelSniperにはないような便利ブラシもFAWEには大量にあるので是非とも色々試してみてください。解説記事もちらほら増えてきてますので調べてみてください。
まあでもやっぱりVoxelSniper欲しくなるんですけど
RelativeTeleportation導入方法
Jumperプラグインの代用として生まれたマクロMODスクリプトですが、上下左右前後にも飛べるのと、シングルでも使えるのが強みです。バニラコマンド(tpコマンド)を連続実行することになるので、人のサーバーで使うときは要注意。 自分の環境であれば、TPログがうるさいので/gamerule sendCommandFeedback falseを設定するといいです。他のバニラコマンドをよく使う場合だとそれのログも消えてしまいますが…。
導入方法
配布サイトから、 「-F_SpherePos」とスクリプト本体(Downloadリンク)の二つのファイルをDLする。
↓
プロファイルのliteconfigフォルダ→commonフォルダ→macrosフォルダと開いていき、macrosフォルダ内にDLした二つのファイルを入れる
↓
マクロMODのキーバインド設定画面を開き、好きなキーに$${exec(RelativeTeleportation.txt)}$$と入れる
↓
キーコンフィグのMacro Settings(マクロ設定)→右下にある設定アイコン→「ログあふれ対策を有効にする」と「キートリガーのでバウンス対策をする」両方のチェックを外す(これをすると連打できるようになるが、他のマクロでミスって処理落ちしないように気を付けなければならない)
これで設定完了です。前後左右上下キーと同時に実行するとそれぞれその方向にも飛べます。Ctrlキーと同時押しするとひとつ前の地点にTPすることもできます。スクリプトファイルの中身を見てみると詳しい解説があるのでカスタマイズも可能です(飛ぶ距離など)。
マルチワールドの話
サーバー内に複数のワールドを作って行き来したい場合、Craftbukkit及びSpigotではMultiverseという便利プラグインがありましたが、ForgeサーバーではSpongeを導入してProjectWorldというSpongeプラグインを導入すると似たようなことができるらしいです。まだちょっと試してないんですがそのうち追記しま
した。こちらの記事で解説しています。